フェデラーの歓喜とチリッチの涙
ウィンブルドン(全英オープン)が閉幕しましたね。ロジャー・フェデラーの優勝、本当に見事でした。今年で36歳という年齢で、グランドスラムという最高レベルの大会で、1セットも落とさずに優勝なんて凄すぎます。
私は今大会、初めてじっくりとフェデラーのテニスを目にしましたが、フェデラーのプレーは本当に「エレガント」です。タッチが繊細で、無駄がなく、落ち着いていて、サッカー人間の私が素人目に見ても、格が違うことがすぐに分かりました。もちろん、調子が良くない時もあるのでしょうが、今回は成るべくして成った優勝ではないでしょうか。
また良い印象を受けたのは優勝後の会見。
きっと真摯にテニスと向き合ってきた人生、苦難もあったと思いますが、それでもフェデラー自身がテニスを大事にし続けていることが伝わります。
ウィンブルドンの表彰式で優勝トロフィーを掲げるフェデラーを見ながら息子(お兄ちゃん)が「僕もこんな風にテニスで優勝したい」と言っていました。またそのあとテレビ画面にはフェデラーの喜びの涙と、惜しくも準優勝に終わったチリッチの無念の涙が映し出されていました。「きっと悔しかっただろうね」と息子。
トッププレーヤーたちが流した喜びと悔しさの涙に彼が何を感じたのかはわかりませんが(何にも感じていない可能性も十分にありますが…)、少なくとも彼の心に刻まれたフェデラーやチリッチの雄姿はこれからの彼を突き動かす原動力のひとつになってくれるはずです。
そして、悲喜こもごものグランドスラムも残すは全米オープンだけとなりました。
次こそはと日本人選手のさらなる活躍に期待しつつ、今回圧倒的なパフォーマンスを披露してくれたフェデラーや10月の楽天オープンに来日予定の選手たちも気にしながら、引き続き今シーズンのテニスを楽しんでいきたいと思います。
最後にロジャー・フェデラー選手には「本当におめでとうございます」と賛辞を贈りたいと思います。Wunderbar! Roger Federer!